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ごあいさつ

ABA療法について

皆さま、 こんにちは。浅間ペンギンABA教室 の浅間と申します。

 

私がABAに出会ったのは息子が5歳の頃。5歳の時点で息子には意味のある言葉はなく、偏食、爪かみ、睡眠障害、奇行に悩まされる日々でした。当時私は、育児に悩み・自分を責め続けていました。

 

しかしABAに出会い、自閉症とはどのようなものなのかを学んでからは、今 自分がすべき事、息子が生き易くなるには 何を教えるべきなのかの具体的な対応策が解り、前向きに頑張ろうと思えるようになりました。

ABAとは、応用行動分析学(Applied Behavior Analysis)に基づいた行動療法なのですが、アメリカ・カナダ等ではその有効性が評価され、、発達障がい児・自閉症児の療育として常識的に使われている療法で、自閉症と判ると保険適用され 国からの公費・援助を受けて無料で受けられる療育です。

最近では 日本でも少しずつ広まってきて、 教員採用試験や 教職員10年研修や 公認心理師試験などでも 取り扱われています。


発達の凸凹を抱えて、不器用さや苦手な事がある、発達障がい・自閉症と呼ばれる子ども達が、

《どんな風にアプローチをしたら楽しく学べるかな?》

苦手な事がいっぱいあるのですが、でも、
《どういう風にアプローチをしたら楽しく努力できるかな?》

《どんな風に育てていけば 幸せに暮らせるかな? 》

と追求するのが、応用行動分析という療育法になります。

心理主義という考え方がございまして・・・。


皆さま、何か問題なことがある時に、

<なんでこんなことが起きるのだろう?>と思われるかと思います。

《なぜ?言葉を話せないのだろう?》
《なぜ?人と人間関係を築けないのだろう?》
《なぜ?奇妙な動作を繰り返し、独り言ばかり言うのだろう?》
《なぜ?問題行動ばかり起こすのだろう?》

『この子は自閉症だからだ!!』

《どうしてわかるの?》

『だって、言葉を話せないし、人との関係性が作れないし、独り言ばかり言い、こだわりが強いから。』

《では?なぜ?言葉が話せないし、人と人間関係を築けないし、独り言ばかり言って、問題行動ばかり起こすのだろう?》

『なぜなら、自閉症だから。』・・・・

これは メンタリズムというのですが、理由が堂々巡りしてしまうのですね。

気持ちの中の状態を探っていくと、結局は同じことを言い換えていて、根本的な原因究明にならないということがよくあるのではないかと思います。

そして、同じことを言い換えているだけでは、行動自体を変える事にはならないのですね。

応用行動分析という療法では、行動だけに注目して、データを取ることでその行動の前の状態と後の状態を記録・分析し、その後の行動を予測し制御していく。そして、行動というのは、その直後に起きた刺激によってその後、その行動が増えたり減ったりすると考えます。

そして、教えたい・クリアーしてもらいたい行動をスモールステップに細分化してプログラムします。
通常ならば一段で昇る階段を何ステップにも細かくすることで、一つ一つのステップが小さく細分化されれば、間違えないでいっぱい褒められながら、成功体験だけを積んで適切な行動を学べるというのがABAの考え方になります。

ABA とは 学問なので、発達障がいに対してだけではなく、一般の方々に向けても使われているのですね🍀
また、成人向け、青少年や児童に向けて、また 乳幼児に対して等、様々な年齢の方々に使われています。

ABAには 様々なアプローチ法があるのですが、浅間ペンギンABA教室では、DTT (Discrete Trial Training)不連続試行 ・離散施行型指導法 を実践しています。こちらは、 概念学習やアカデミックスキルなどのお勉強や衣類の着脱やお箸やスプーンを使うような自助スキルや道具の使い方など、初めてのものを教えるのに最適かと思います。

DTTは、環境を構造化して繰り返し練習する事で、お子さんにとって《学習するとは、どういう事なのか?》を子どもが、解り易く吸収できる指導法になります。

(その他にも NET(Natural Environment Training )自然環境指導法 といって、自然な環境の中で 、意図的に学習する仕組みをちりばめながら セラピーをするタイプの ABA など様々な流派が あります。)

息子はABAを開始し2ヶ月後には、顔つきが変わり指示が入るようになりました。そして一年後には、触覚・聴覚の感覚過敏、偏食、爪かみ、睡眠障害、自傷などは大幅に改善し、平仮名・カタカナの読み書き、算数の計算、語彙などが大幅に伸び、衣類の着脱などの自助スキルも自分で自立して出来るようにまで成長しました。

そこで私たち家族は、さらに多くの時間を療育に充てる為に 1年間 小学校入学を遅らせる「就学猶予」の申請をして、家庭でABA療育を行う選択をしました。今、息子に必要なことは、 学校という枠に押し込めて 無理やり勉強をさせる事ではなく適切な療育をしながら 子どもの心を伸ばす事だという理念の元、主治医に診断書を書いて頂き、教育委員会の理解を得て就学猶予を認めて頂くことが出来ました。

 

その後、息子は小学校の普通学級へ入学しました。ABA療育では、「スクールシャドー」といって、学校で集団生活を送っている子供に対し、セラピストが影(シャドー)のように寄り添い生活のあらゆる場面で 適切なプロンプトをしながら 効果的に学習できるようにする 支援方法があります。そこで、私も、スクールシャドーを選択しました。息子と一緒に息子のクラスメートと泥んこになって遊んだのは一生の思い出です。

五歳の時点で、医師に「自分のコンディションを相手に伝えるという意味での言葉を話せるようには ならない」 と 断言された息子は、現在中学生。今では自分や周りの人の気持ちを言葉で表現出来るようになるまでに成長しました。ABAを始めて10年、今までこつこつと積み重ねてきたことが少しずつ・少しずつ 繋がり 形になってきていると感じます。

お子さまの《今》に寄り添い、ご家族の皆さまに寄り添い、 生徒さんに合わせて保護者の皆さま・ABAセラピスト講師達とチームを組んで皆でご相談しながら、療育プランを組み立て、 一緒に歩んでいきたいと思っております。

ご興味のある方はご連絡頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

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